結婚式衣裳、季節感はどのくらい考慮すればいい?|ドレス編

オレンジ色のドレスとパールネックレス 主催者・列席者両方

普通のファッションは季節感、重視しますよね。でも式場は基本的には一年を通して適温。冬でも新婦は肩を出したドレスを着ますし、新郎やお父様、男性ゲストの方々は年間を通してタキシードやモーニング、スーツなどをしっかりと着ます。なのでどなたにも心地よく過ごしていただける室温になっていることがほとんどです。

実際には過ごしやすいので、そんなに気にする必要はありませんが、イメージ的に合わない素材のものは避けた方がスマートです。

季節感、注意した方が良い素材とは?

冬のイメージが強い素材、ベルベットやベロアは基本的に10月~3月位までにしておいた方がお洒落に見えます。ただ、フロッキー加工の場合は、フロッキー加工が施されている土台の生地によります。シフォンやオーガンジー、チュールなど透け感のある素材と合わせて使われているデザインは、通年使えるよう配慮されているので問題ありません。ベルベットやベロアのみのものや、組み合わせてある他の素材も分厚い冬のイメージのものは春夏には避けた方が無難です。

ブルーのベルベット
ブルーのベルベットのドレスは、冬に着れば凛とした素敵なイメージに。
軽やかなシフォン素材のドレス
パステルカラーの軽やかなシフォン素材は夏のお呼ばれにピッタリ。

綿や麻、ニットなどの素材はカジュアルなので季節に関わらず、マザードレスやゲストドレスには向かないとされています。

なお、ファーは結婚式では殺生を連想させる、毛が抜け落ちるなどの理由でタブーとされています。カジュアルな結婚式ならOKという意見もありますが、ご年配の方やご親戚の方が多い式では秋冬でも避けた方が良いでしょう。

季節感などに関わらず、結婚式お呼ばれ衣裳の決まり事はこちらのページの「7.結婚式でタブーとされているものは避ける」のところにまとめてあります。マザードレスの選び方のページですが、女性ゲストの服装マナーも同じです。

マザードレスについて Part1|どんなものを選べばいい?どんなものが選ばれている?
新郎新婦のお母様の洋装、マザードレスについて詳しく解説しています。

女性ゲストの衣裳、袖の長さなどは気にした方が良い?気にしなくて良い?

結婚式では肩を出せないので、袖のあるものを選びます。ノースリーブのドレスやワンピースの場合は袖のあるボレロやジャケット、またはショールを羽織りましょう。

袖の長さは、式場のドレスコードが厳しめのところではマザードレスまたはそのジャケット、ボレロの袖は長袖と決められているところもあるようですが、基本的にマザードレスでも五分袖程度あればOK なことがほとんどです。友人や親戚として列席の若い方は半袖ボレロでも全く問題ありません。

素材の厚みなどは気にした方が良い?

これも、着用されるご本人様が寒がりか暑がりかを踏まえて考えた方が良いでしょう。冬の披露宴会場などは、新婦や薄着の女性ゲストに配慮して、逆に暖かめな場合も。冬だからとあまり着こんでしまうと暑い場合もあります。中に着こむ下着ではなく羽織りもので調整できるようにしておくと快適に過ごせますよ。

また、式場で着替えるのか自宅から着ていくのかにもよりますが、クロークでコートやストール、バッグなどは預けられるので、真冬の場合はコートやストール、マフラーなどでしっかり防寒していけば会場で軽やかに過ごせます。

マザードレスならご両家の格を合わせるなどのマナーを守った上で、季節感も意識してみてくださいね。素敵なドレス姿が仕上がりますよ。

この記事を書いた人
若林蓉子

関東某所 婚礼衣裳室 室長の若林です。
コロナ禍を経て、結婚式のカタチも変わってきました。多様になった分、お客様からの相談も多岐にわたり…。今どきの結婚式事情をふまえ、皆さまのお悩みを解決します^_^

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