ハイヒールがマナーっていうけれど…
マナーについて調べると、結婚式にはヒールって書いてある…でもおばあちゃんはヒールは嫌って言うし…。
お祖母様のご列席に関して、衣裳室でいただく質問でいちばん多いのが『靴』についてです。
お祖母様の列席靴、実際は?
当衣裳室は試着予約の連絡をいただいた際に、「合わせるご予定の小物があればお持ちください」とお伝えしています。
すると、お祖母様のうち約5人に2人は、履き慣れた靴で行きます、とご自身で決めてから来店されます。試着時にドレスに合わせるのでスタッフも見るのですが、黒やベージュなどのコンフォートシューズや、冠婚葬祭用の黒革のローヒールなどが多いですよ。
靴も当衣裳室で…という方には、ラメだけれどヒールの低いもの、少し高さはあるけれど太いヒールのものをご紹介しています。ストラップがあれば比較的歩きやすいですよ。
ヒールのある靴や履きなれていない靴の場合は、会場で履き替えるのがオススメです。
悩まれるご家族も…
でも、ヒールなくちゃダメなんですよね…???革靴ってだめなんじゃ…???
現状をお伝えしても、マナー的にはヒールじゃないと…革じゃちょっと…と悩まれるご家族もいらっしゃいます。
一般的にいわれる、結婚式にふさわしい靴(女性)
マナー本やマナーサイトに載っている内容というと…
- つま先が隠れるもの(ミュールは×・バックストラップなどは○)
- 華やかなデザインのもの(小物なので白でもOK。ヘビ柄・ヒョウ柄・毛皮は避ける)
- サテンなどの光沢のある布製やラメ・エナメルなど
- 3㎝~8㎝位の高さの細めのヒールのもの(ブーツ・サンダル・ミュール・スニーカーはダメ)
細めのヒール…これは、おばあちゃんじゃなくても、妊婦さんや小さいお子さん連れの方、ヒールに慣れていない方にも厳しいですよ…。
マナーってなんだろう?
マナーと現実の板挟みで悩むご家族、多いです!!ここでまず、マナーとは?原点に帰ってみましょう。
マナーとは、みんなが気持ちよく過ごすためのものですよね。
マナーの最高峰の教訓?としてよく引き合いに出されるのが、かの有名なフィンガーボウルのお話…。フィンガーボウルの水が指を洗うための水だと知らない人が飲んでしまい、その人に恥をかかせないように女王様が自分もフィンガーボウルの水を飲んだ、というお話ですね。
マナー…というか決められたルール?がいつも最善とは限りません。
お祖母様がヒールを履かなくても誰にも迷惑はかかりません。でも、お祖母様にヒールを履いてもらった場合のリスクは、転倒による骨折、ひどいと入院がきっかけになり寝たきりに…。そんなの新郎新婦様も誰も望んでいませんよね。
心配でしたら会場の方に事前に聞いてみてください。九割方、履き慣れた靴で良いと言われると思いますよ。
ちなみに、ごく稀にいらっしゃる、ハイヒールを普段から履きなれていて、結婚式当日もハイヒールで列席されたい、というお祖母様は例外です。
太ヒールという選択肢も
細いヒールは厳しいけれど、それでもやはりヒールが履きたいという方には、チャンキーヒールという選択肢もあります。(画像がなくて申し訳ありません)
ヒールが太く安定感があるタイプなのでハイヒール初心者さんにもオススメ。パーティー仕様のラメやエナメル、レース、サテンのものも売っていますよ。ヒールが太くても、ヒール自体の装飾がドレッシーなものもありパーティーにピッタリです。
結婚式列席靴のマナー、その理由
・つま先の隠れたものを選ぶ理由:妻が先立つという語呂合わせから縁起が悪いので。
↑えっ??それだけ??じゃあ海外では??
・ヘビ柄・ヒョウ柄・毛皮は避ける:殺生を連想させるから。食事に毛が入るから。
…殺生を連想させるって言っても男性は革靴がマナーなんですよね。そんなもんです、ハイ。今の時代、男女でマナーを分けるっていうのもナンセンスですし…^^;
マナーって知らないと恥ずかしい…(;´・ω・) でも、知ってはいるけどその上で必要なマナーかどうか選んだり、というのも必要な時代ですね。マナーをアップデートさせて自分らしくアレンジ、なんていうのもカッコいいと思います。
コロナ禍をきっかけに、結婚式も多様化しました。いい意味で自由にもなりました。 当日のコーディネートと合うコンフォートシューズや介護靴、冠婚葬祭用の黒革のローヒールで列席される方も多くいらっしゃいます。安心して、履き慣れた靴・履きやすい靴でパーティーを楽しんでもらいましょう。
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